ss1654 ミセスロイド
「ロイドと云えば」
「ミクロイドS」
「そう、ボーカロイドのブレジ音ミグ25歳が有名だな」
「ボーカロイドの名前ってなんか…」
「君の(元の)名は。」
「ソヴィア同志から来てるんだな」
「リンはスターリン。レンはレーニン。ハクはハクロシア。ルカはルカシェンコ。テトはテトリス。ネルはチェルネンコ。」
「随分あからさまに誰にでもすぐ判るように引っ張ってきたもんだな」
「チェノブイリから40年か」
「うん、みんなロシアのせいにしたがるが、ウクライナだ。ベラルーシのルカシェンコもウクライナ人だ。」
「しごき拷問ダンスのコサックダンスもウクライナだ」
「戦後に何万人もの日本兵を殺して未だに遺骨をバラバラに放置して返さないシベリアという地域もウクライナだ」
「ゴルバチョフが西側と不可侵条約を結び暫く平和な時代が続いていたのに、バルト三国に続きウクライナの裏切り…」
「歴史を読まずにアメリカ以外の国はロシアが一方的に悪いの一点張りだ」
「アメリカは、というよりトランプはその点良く分かっているな」
「傍観ロイドの日本はちょっと前まで友好国だったのに、あっちに付いたりこっちに付いたり」
「ブレジ音ミグはリンミンメイみたいに歌で戦争を終わらせられないのか?」
「ボーカロイドは仮想の世界だリンミンメイみたいに実在の人間ではない」
「え?」
「最近の戦争はドローンどうしの戦いだ。昔の戦争からしたら仮想の戦いと言ってもよいだろう。操作もゲームと同じものを使っている」
「確かに」
「だからさ、デジタルゲームで勝負を付けようよ」
「最初からそうしてればよかったんだよ。ボーカロイドどうしの戦いでいいんだよ」
「うん、歌がうまくてかわいいのが勝ちだ」
「でも、国どうしの戦いだからミスは許されない」
「マダム。ミセスじゃないといけないって事か?」
「…、ミセスロイド。なんか聞いたことがあるな」
短短小説