「父母のおかげです」
「よくスポーツ選手がメダルとか獲ると言うよな、よく飼いならされた子だと思うよ」
「全くだ、何考えてんだばかやろう」
「これから我が国は老害を駆除していかなければいけないのに何事だ」
「老害連中が見るテレビも無くしてしまえ」
「そうだそうだ、若者は全然テレビなんて見ないぞ、ネットで動画も画像も文も自分に必要なものを検索して見ている。ストリーミングも充実してきた」
「テレビは今や老人向けの健康情報機器化していて全然面白くもなんともない、廃棄してしまえ」
「そうだそうだ、これ以上健康に長生きされては若者が困るんだよ、国の存続に関わるんだよ」
「しっかしむかつくよな今のテレビ番組はよ、バラエティーでも、何でもかんでも健康に結び付けてよ、若者がそんなのに関心持つかっつの」
「そうだそうだ、医者も認めているが人間本来の寿命は暮らし易い地域で平均33歳で実質20代で人生は終わるもんだと言っている」
「癌なんて遺伝子の方から見たら想定外のもので、病気でもなんでもない。癌になる年齢まで塩基体の遺伝子はタンパク質生体の存続を認めていないんだからな」
「古代人類の骨から類推すると孫の顔まで見れる年齢まで生きていなかったっていう事がわかるもんな」
「しかし老人をルンバ総統に掃討してもらうにも、トランプのような呟くだけで事が動くような便利な人物は我が国にはいない。昔、田中角栄という似たようなタイプの人がいたようだが…」
「うん、もう我が国にはそういうタイプの人物は育たないような環境になってしまっている」
「成熟した国とか自分らを評価してやがるが、なんだよそれ、規律が絶対で違反者には凄まじい罰則、赤ちゃんは泣いてはいけないし、子供も騒いではいけないってよ、老人に都合のいい国が成熟した国かよ」
「老人ばかりの国が今後存続できていけるとか、甘ったるい事を考えているんじゃねえ、もっと危機感をもって老害駆除に当たらねばならないんだよ」
「自前で子供を育てられないんなら、若い難民を受け入れて廃国を回避するしかあるまい。彼らなら躊躇なくこの国の老人を絶滅してくれるだろう。平気で自分らの子供を騒がせるだろう」
「頼むまでもなく強制的に難民を受け入れる事になったな」
「今までそれを回避出来ていた事の方が不思議ではあったが…」
「同じ敗戦国のドイツよりも一番厄介な難民を大量に押し付けられた」
「宇宙人やん」
「円盤に乗って空からやって来るんで、入国を止められない。入ったら容易には追い出せない国際ルールがあるからな」
「若者ではあるが…」
「子供は超音波やあらゆる特殊な波長を使ってキリキリ泣くやん、耐えられん」
「日本の雅楽を西洋人は騒音と脳が認知するそうだけど…、宇宙人にとってはかわいい泣き声なんだろうけど…」
「老人たち、既に悶絶してるじゃん」