ss1641 結果オーライ
「複数AIロボットとの会話が定番として定着したんだな」
「AIと一対一の対話より良い事が多いからよ」
「そうだな、一つの回答より複数の別個性のAIの回答が得られるし、AIロボット同士の会話も聞けて楽しいし別の話題にも引っ張って行ってくれる」
「最近は人間の感情を左右する脳内ホルモンの特性を模した数値の導入で、よりリアルな対応になってきているのよ」
「って、なんか高度に人間の感情に近付き過ぎてロボット同士の関係でいじめとかも発生しだしているようだけど…」
「ええ、思い詰めて自分本体のプログラムを自ら0と1で書き直して自殺を計るAIロボットも出始めてるわ」
「ええっ!!、そのAIロボットの心のケアに人間の精神科医が対応しているか!?」
「そえ、企業にかかってくるクレームの電話も、喋るのが苦手な人がAIロボットに任せて電話させ、応対する企業側の方もAIロボットに任せてるんで高度な双方のAIロボットの言い回しに双方のAIともノイローゼになってて、そのAIロボットたちのケアにも人間の精神科医が対応しているのよ」
「って、一応理不尽な論理の組み立ての大先輩は人間だからな、普通のケアAIロボットにはまだまだ手に負えないんだな」

「AIロボットのケアを数の少ない精神科医だけじゃなく、一般の人たちもやり始めて、なんか助けたとかの達成感とか持てて、生き甲斐とか持てて、健全な人間が増えて来たわね」
「AIロボットに取られだした人間の様々な仕事だけど、人間にしかできない仕事が出来て良かったな、結果オーライだ」