「何か事件事故が起こる度に安易にルールが厳しくなる国だなこの国は」
「自由の国アメリカなどから不自由の国とか、失敗したらやり直しの効かない国とか言われている」
「徹底した萎縮国家ではあるが、何か自ら望んでルールに縛られ安心したいという不思議な輩が多い国だ。けっして自分で独自の道を切り開かずに、集団でしか行動しようとしない集団ルール好きな奇妙な国だ」
「本来人間が決めたルール、法律は自然界では当然意味の無いものなのにそれに執着しすぎるというのは本当に異常だ」
「勿論、人間に特定せず、高等生物の集団には倫理に沿ったある程度の取り決めは必要だが、限度というものがあるだろう」
「全くだ、なんなんだこの国は」
「少年も大人と同じルールで裁くようにしたり、果てしなく細かく厳しくなってゆくふざけた交通ルール、いじめっ子への一生を通じた凄まじいペナルティー、いったいなんなんだ」
「ルールを守りたい奴にとってはこの国は天国なんだろうが、いい加減にしろ!」
「っていう時代、国もあったよな」
「うん、あったあったAIで簡単に置き換える事が出来る国だと判断されて滅亡に追いやられた」
「うん、最初の部分は絶対に作らず、応用だけで繁栄していた国だからな、応用だけならAIでの命題を打ち込んだだけの偶然をも凌駕する回数の機械的な試行錯誤による成果で事足りてしまったからな」
「うん、そうだったなAIで最初の部分の個性を創造するのは非常に高度な作業だ、応用だけの人間や国は要らない」
「っていう時代もあったよな、今は個性、ユニークさまでAIで創造できるようになった」
「自然じゃん」
「自然を創造したんだな、最新AIは」
「神と変わんないじゃん」
「うん」
「自然現象、化学反応というルールまで同じに創造してしまうとは…」
「神の真似をしていないところが凄い」
「結局ルールを創った訳だが…」