ss1635 賞味期限切れのヒロイン
「宇宙人は地球の女性の賞味期限を延ばすのにやっきだな」
「宇宙人はグルメだからな、俺ら男は種取だけで四年に一度夏季と冬季に金を採ったらすぐ捨てられるんだが、女性もかなり食べ尽くされてきたから無駄に賞味期限が過ぎた三十路以降の女性を捨てずに賞味期限を延ばす努力に切り替えたようだな」
「細胞の活性酸素の除去のために空気の薄い高地で女性を栽培しだした」
「ESL製法で俺ら男などの雑菌もシャットアウトだ」
「容器というか服も密閉性を上げて紫外線による被害を防いでいる」
「でも品定めするのに頭部は普通に出ているよな」
「うん、かわいそうだからこっそり生産工場に入り込んで、せめて化粧品でもあげてこようよ」

「あ、賞味期限を大幅に超えてる四十過ぎの婆ちゃんたち、やっぱり殺されて廃棄されようとしている」
「やれやれ持ってきた化粧品で死に化粧でもしてあげよう」

「宇宙人、腹痛で地球を去って行ったな」
「俺らSF映画の特殊メイクとかもやるデザイナーだから完璧な化粧に騙されたんだな」