ss1634 歩行者地獄
「ハロウィンって、アムロが飼ってたハロはウインドウズで操作してたってこと?」
「そうだよ」
「…」
「ハロアップルってないの?」
「ないよ」
「…」
「ハロリナックスは?」
「ないよ」
「…」
「ハロアンドロイドは?」
「ないよ」
「…」
「ところでなんで今年からハロウィンは10月31日じゃなくって、8月15日になったの?」
「ケルトの人たちから抗議があったんだよ」
「やっぱり…」
「さあ仮装するよ」
「やだ、ろくろっくびとか、ぬりかべとか変なのしか用意してないじゃん」
「良く見てよ、妖怪ウオッチとか、仮面ライダーゴーストとかもあるでしょ」
「あっほんとだわ〜い」
「さあお菓子を貰いに行っておいで」
「うん、想像つくけどね、ぼた餅ぼく好きだよ」
「和菓子は洋菓子なんかより高級だからね、あ、そうそう余ったきゅうりとかなすとかもあったら貰ってきてね、おかずにするから、割り箸付きでもかまわないよ」
「…」

「楽しかったでしょ?」
「うん楽しかった。和風ハロウィンも最高だね」
「渋谷は歩行者天国になってたね」
「御盆は地獄の釜の蓋が開く日だから歩行者地獄って書いてあったけどね」
「…」
「ぼくら四次元からの宇宙人だから素で歩いても良かったんじゃない?」
「おばけはリアルすぎてもいけないんだよ、子供が怯える。警察に捕まるよ」
「そうだね、ほんとに歩行者地獄なっちゃうよね」