ss1622 更新手続き
「更新手続きに来ました」
「えっと、指定暴走族だったよね」
「やだなぁお巡りさん、俺の事覚えてくれてたのは嬉しいけど、暴走族は卒業して指定暴力団に入ったんですよ」
「あ、そうだったね、ちゃんと卒業の手続き終わってるね、ごめんごめん」
「でもどうして指定されて行動しなければならないんですか? 一応闇の世界なんだから指定されても…」
「いいんだ、管理するのが我々の仕事なんだ」
「そこに居るのは?」
「昨日無断で大気圏を突入して来た奴だ、地球に不法滞在している不届きな奴だ」
「奴だって、見るからに宇宙人ですよね?」
「まだ指定してないから、指定宇宙人登録されていないただの奴だ」
「なるほど、何事も難しいんですね」
「困った事に宇宙戦争を奴は持ち掛けてきている、しかし正規の指定宇宙人登録を拒んでいるんで自衛隊を派遣できない」
「あ、よいですよ、指定暴力団の我々が請け負います。うちは民間なんで柔軟性がありますからね」
「ありがとう、助かるよ」
「暴力団も自衛隊も昔で言うところの源氏と平家ですからね」
「そういう事だ、じゃあ、武器とか流すからよろしく」
「はいはい、隠密にね」