ss1613 またたびにでます。
「合法ハーブを調合してくれ」
「合法…、ですね」
「脱法でも、危険、ドラッグでもない、いつもの軽いやつだ」
「またあっちの世界に行くんですね」
「ああ、あっちの世界では、俺はネコと呼ばれる生きものなるんだ、現実の世界から離れ、ネコになって気ままに自由に生きることができるんだ、その合法ハーブのおかげでな」
「でも最近あんたあっちの世界でも嫌なことがあるんじゃない?」
「わかるようだな、そうなんだ、ヒトという奴らがあっちの世界で暴れまくってて、俺を捕らえて飼いネコにしやがったんだ」
「それもいいんじゃない?」
「かわいがってくれる子とかも居るんだが…」

「もう許せない、最強の調合品をくれ」
「ひっひっひっ、そうくると思いましたよ、調合品というか、最強の一品がありますよ」
「またたび?」
「ええ、素敵なネーミングでしょ?、大麻なみですぜ」

「ただいま」
「あっちの世界はどうでした?」
「もう行かない、いけないというかな?、かわいがってくれた子もみんな噛み砕いてきたからな」
「あんたあっちの世界でネコじゃなくて、トラとか呼ばれてませんでしたか?」
「ああ、そういえばそうだったかな、あっちの世界を破壊し続けるヒトという悪魔を全員噛み砕こうと張り切って行ったんだが、射殺されてタイムアウトだ」
「あんた良いね、その正義感、こんどはトラじゃなくって、あっちの世界で悪魔の体の中を旅をするウィルスというのにしてあげましょうか?あっちで分身の術が使えますぜ」
「知ってるぞ、なんかスゲー恐れてた。空気感染で根絶やしにできるくらいの強力なやつにしてくれ」
「がってんだ」
「しかし、あっちの世界ってあんたも知っているようだが…」
「共通して見れるので、我々の頭の中だけに存在する世界じゃないという方もいますが、実体だったとしてもあんたが一掃してきてくれて、完全に無くなるかもしれませんよ」
「またたびにでます。」