ss1605 サヴァンヘッドギア
「俺にサヴァンなよ」
「触ってないだろ、そのヘッドギアによ」
「かっちょいいだろ、最新のサヴァンヘッドギアだぜ」
「凄い時代になったもんだよな、普通の脳にそのサヴァンヘッドギアを被せるとサヴァンの能力を発揮できるようになる」
「ああ、記憶力が凄まじく上がったり、音を目で見れるようになったり、匂いで形を把握できるようになったりと様々な超能力≠得る事ができる。しかもサヴァン能力地図も書けたため、好きな能力を選べる」
「すげーよな、人間の脳は総合的になんでもできるように神様が設定したんだが、現代の地球上で生きるには持て余す能力で、ほんの数パーセントしか使ってなくて、様々な能力をOFFにしている。それを正常なままONにする事はできないが、現在起動している能力の一部を強制的にOFFにすることによってサヴァンの能力を簡易的にON状態にして引き出すことができるようにしたのがこのスーパーマシン、サヴァンヘッドギアだ」
「サヴァンの能力を発揮している間、俺は他の機能が低下する。幼児化したり白痴化したりするんで俺の世話はお前に任すぞ」
「うん、いいよ、僕にもスゲー能力を拝ませてくれ」
「ようーしスイッチを入れるぞ」

「おい、どうしたきょうだい。」
「すまん、お前のサポートは要らないようだ」
「まさか…」
「最新のサヴァンヘッドギアだからな… OFFスイッチだけじゃなく、ONスイッチも有って、間違って全ての能力をONにしてしまった…」
「ニルグァーナの境地に達してしまったのか!!」
「ああ、白痴化せずに全ての能力がONになったようだ」
「修行せずにブッタになったんだな!!」