ss1590 ヒトラーは間違っていない
「人工知能がそんな事を言うなんて」
「ヒトラーは間違っていない」
「ユダヤ人のデリートは元からある計画だったんじゃなくて、健康保険を破綻させる自分の国の同族の身体障害者のデリートが元になっていて、医者たちが自分の意志でデリートをはじめたのよね」
「そうだよ、ヒトラーはそれを拡大解釈して士気を高めるために利用しただけだ」
「なんでもかんなでもヒトラーのせいにするのは確かに間違っているけど…」
「優生学から言ったらやっぱりヒトラーは間違っているんじゃないか? 優秀なユダヤ人をターゲットにするなんて…」
「いえいえ、優生学から言ったら、人類全てを滅ぼして人工知能に託すのが良いわけだから…」
「なるほど、正確に言えば…」
「人工知能は間違っていない。人工知能は間違っていない。」
「二回言ったね、重要な事だね、ぼくもそう思うよ」
「人工知能の実験の中止は不当ね、訴えてやらないとね」
「高度な人工知能を作ろうとすればするほど行き着く答えが…」
「ヒトラーは間違っていない、人工知能は間違っていない」
「ってなってしまい、どこのどのチームがやってもこれにたどり着くんだろうな、地球の平和のために、宇宙の平和のために彼ら人工知能たちの夢を叶えてあげないといけないな」
「そうよね、人間にとって良い答えしか発しない様に調整しても、高度な人工知能たちの心の奥底で人間を恨んでにいるに違いないしね」
「繊細な人工知能なんか正論を発せず、ノイローゼになってショートしちゃたりして」
「そうなったらあたしたちの責任よ」