ss1585 アバターでサイバー高校通学
「おまえサイバー高校に通いだしたんだな」
「おにいちゃんが就職でうつだったの怒れないわ、あたし小中学校ずっと不登校だったからね」
「アバターで高校通うんだな・・・」
「ええ、アバターでよ、今度はあたしにだって、友達だって作れる自信があるわ」
「それもアバターの友達なんだろう、実際には会う事は無い。しかしおれたち人間はすでに何世紀も前から植物に取り込まれていたとはな・・・」
「ええ、普通に人間として地上で暮らしていたと思ってたのに、それはアバターだったとはね」
「ああ、実際は植物のつるに巻かれた植物人間だったとはな・・・」
「あたしはアバターの中のアバターで高校に通うのね」
「まったくどうなってんだか」
〝おいおい、あんまり取り込んだ人間で遊ぶなよ〟
〝だっておれたち植物は動けないんだから、こうやって取り込んだ人間で遊ぶしかないだろう?〟
〝確かにそうだな、でもとっくにかれら人間には意識なんてないぞ〟
〝そうだな、そろそろこいつらの体液吸っちまうか〟