ss1578 反則切符
「この宇宙コロニーは減点社会でもある」
「ああ、多くの生活に関わる罰則によって社会集団生活の教育、治安を維持している」
「反則切符は30点に達した時点で死刑となる」
「一つ一つの反則はたいした事はないが、たまると大変な事になる」
「移動セルによるスピード違反や違法駐車で1点〜2点の反則切符が切られるが、3ヶ月何もなければ恩赦で点数は消えるが記録は残る」
「3ヶ月以内に同じ事をしてしまい、その点数を刻んでしまった場合、この宇宙コロニーで産まれた時に最初に一生分のお金を貰っているわけだが、そのお金を払って点数を減らす事はできる」
「けっこうそのお金を使って点数を消去する人は多い、点数を刻んでしまった場合公開実行刑である鞭打ちが執行されるからだ」
「みんなそれを見て、清く正しい生活をしようと思うわけだ、…、お金を払い続ければ、寿命はどんどん短くなってゆく、借金も、働いてお金を増やす事も禁止されているこの社会では、致命的だ」
「社会に反抗さえしなければ、誰でも160年の寿命を全うできるようになっている素晴らしいシステムの社会だ」

「他の宇宙コロニーとのネットを切断するのか?」
「このコロニーの住民の幸せのためだ、他の宇宙コロニーは…」
「そうだな、ここは金(かね)総書記の元に全ての住民が完全に平等≠セからな」