ss1566 エスパー
「梗塞エスパー?」
「超古いマンガアニメのようよ、古いんでみなさん動脈硬化して、脳梗塞とかしているようよ」
「まだ生きてるんだな」
「脳梗塞エスパーね」
「すごい能力をもってたりするのかな?」
「若いときは光速で動いてたようだけど、今はその逆のすごい能力を使うようよ」
「まさか…」
「ええ、そのまさかよ、時間を梗塞させてしまうの、時間を止められるのよ」
「時間を止めてなにをしているんだ?」
「時間を止めるのをこまめに繰り返して、みんなが止まっている間に普段の動作をしているみたいよ」
「え?」
「つまり、老人になると歩くのも遅くなるし、食べるのも何時間もかかるし、トイレも長くなるけど、みんなが止まっている間にちょっと先に行くみたいよ」
「つまり、我々から見ると、普通に歩いたり、食べたり、しゃっとしたりしている様になるわけだ」
「そうよ、すばらしいエスパー能力の使い方だわ、こんな老人でもしゃきしゃき動いてるわよ」
「う、うん…、でももっと良い使い道とか有りそうな気もするけどな」
「だめ、そんな事言っちゃ、時間を止めてずっと考え込んじゃうわ」
「やばいな、止められている間に宇宙の終わりとかになりそうだ」