ss1563 宇宙開拓競争
「ソビエト連邦共和国の技術が流入しているとはいえ、中国や北朝鮮の核やロケット、宇宙航行、有人宇宙船滞在技術は凄いな」
「ああ、しかも、我が国の数百分の一のコストと人員で、打ち上げ失敗も少なく効率よく技術を高めていっている。我が国は古くからやっているから莫大なお金を消費してきている。技術者が世代交代するほど長く、高度な部品などを供給したり、新技術をサポートしたりする一流中小企業の数も人員も凄まじい数なのに、この結果、成果の違いはなんなんだ?」
「気合が足りないんだろうか? それとも、有人宇宙船の単独開発はアメリカに禁止されているんだろうか?」
「う〜ん、法律上は未だに敵国で敗戦国だからな、常任理事国登録に何度も挑んだが、ことごとく潰されている」
「ここは一つ、今宇宙から地球に遊びに来ている、平和協定を結んでいる宇宙人の技術を取り入れようじゃないか」
「そうだな、単独じゃないから常任理事国の中国をはじめ、戦争の武器として認知しないで、他の戦勝国も許してくれるだろう」

「使いづらい…」
「だから、お前も宇宙人の体に似せた体に整形手術しろよ、この宇宙船を操作するには地球人の体じゃだめだ」
「いやだよ、彼らは典型的なエイリアン宇宙人じゃないか」
「我が国の将来のためだ、がまんしろ」