ss1551 野球の練習 |
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「多細胞生物は、単細胞生物が集合して、あたかも一つの生物であるかのように振舞っているだけだ」 「事実ですね、細胞性粘菌は、普段の生活は、単細胞の個の生物です。生殖や移動の時に他の何千何万という個体と合体します。個で生きていた時の手足を退化させて、新たな多細胞の大きな手足を作り一つの巨大な生物になります。そのような状態を常時維持するようになったのが、我々多細胞生物です」 「うむ、我々人間のこれからの選択として、単細胞生物に戻って生き延びる道を模索するか、さらに現状の人間どうしが何千何万何億人と合体し、巨大な生物になって、危機を脱出するかだ」 「はい、再び巨大隕石が地球に向かって来ています」 「せっかくこんなに高度な進化をしたのに、再び単細胞生物に戻るのはな…」 「それでは、人類は、合体に決定ですね」 「うむ、巨大になって、隕石をキャッチして、投げ返すんだ」 「巨大になってから野球の練習をする必要がありますね」 「そうだな」