ss1542 西暦2673年
「結局、西暦2673年に来ちまったな」
「ああ、好奇心と僕らの消滅の恐怖には勝てなかった」
「UFOの外は…、原始の地球…、いや、原始の宇宙じゃないのか!? それともなんかのとてつもない凝縮の内側のような…」
「うちのサル教授は!?」
「じぇじぇじぇじぇ!!!!」
「なんかの卵になっちゃってるよ!」
「これは! プライミーバルアトムっていうやつじゃないのか!?」
「なんだって、原初的原始だと! じゃ、さっきまで僕らが居た宇宙は終わってしまったという事なのか!? 僕らの居た天の川銀河も太陽系も月も地球ももう無いのか…」
「なんてこったい、禁断の復元ポイントだったのかよ…」
「今、この卵、ピシッとか言ったぞ」
「なんかまた、宇宙の誕生の衝撃に耐えられるような、変な自信が有るんだが…」
「また≠ニな? 僕らは何度ビックバンを経験して来たんだろう…」
「次の宇宙でもニコマコスを発生させられれば嬉しいんだが…」