「タイムマシン兼UFOがアトランティスの正体だったようだな」
「うん、僕らの移動実験室だ、都市ほど大きくは無いが、大きめの実験室だ」
「で、俺らの記憶も回復しない訳だが、これからどうするよ?」
「僕らは宇宙人の可能性もあるが、西暦2673年に生きて居る現代人≠フ可能性も有る」
「現代≠フ復元ポイントに鍵をさせば判る事だが、俺らの判断としては地球の平和のためにサルはサルのままにしておくというのが最良の結論だった訳だが…」
「うん、僕らが西暦2673年の人間だった場合、このままにしておけば僕らはやがて消えるかもしれない」
「地球のためだ、しょうがないよ」
「あ、まてまて、きみの書いた記録の最初のほう、読んでないが、人間やサル、鳥や恐竜以外の事も題目からすると書いてあるぞ」
「ほんとだ、読んでみるか」
「やっべー、地球上の全ての生物はこの実験室から生まれたって書いてあるやん」
「…、どの星にも自然には、偶然には生物は発生しなかったとも書いてある…」
「この俺の記録誌、真・ニコマコス倫理学≠チて題名なんだな」
「きみが宇宙で唯一此処に生命を無から発生させた父親だったんだな」
「かわいいかわいいニコマコス…、正しい方向に導きたいものだ」