ss1539 復元ポイント
「遺伝子の復元ポイントを設定できるプログラムを書いたよ」
「そうか、それは凄い、これでこの先、間違った方向に人間が進化した場合、設定した復元ポイントまで戻せる」
「そういう事だね、宇宙に出て行った人間がエイリアンの様に進化してしまい、地球で生活できなくなっちゃった時などに有効だ」
「この印が復元ポイントかい? ずいぶんいっぱい設定したんだな」
「それが…、ぼくが設定する前から遺伝子にはそのような箇所が有ったんだよ」
「なんだって!」
「もちろん、復元する時には鍵穴に鍵をささないといけない、僕が設定したものの暗号はもちろん判るが…、、、」

「サルになっちゃったぞ、臨床実験に賛同してくれた、うちの教授」
「やっべー、うちの先生サルになっちゃったよ、僕が設定した暗号と同じだったのかよ」
「もしかして、人類はおまえの作った復元ポイントで何度もやり直して来たんじゃないのか?」
「いや、人類がサルの時に既に遺伝子を操れる存在が居たんだろう」
「復元ポイントをいじる事そのものがタイムスリップ行為だぞ」
「あ…」