「もうかなり前だけど、環境ホルモンって言葉が有ったわよね?」
「ええ、知っているわ、うちに不妊治療に来る人の殆どが、実は、環境ホルモンによるものなのよ」
「まあ、やっぱり、政府は隠す方向にやっぱり動いていたのね、生活に密着した微量の化学物質からの擬似生体ホルモンを、どんな事をしても文明文化が有る以上、取り除けないものね、企業を廃業させないためにも隠さないといけない問題だった訳ね」
「そうゆう事よ、それはそれとして、最近はそれが朗報になり始めたのよ」
「なんですって!? どういう事?」
「環境ホルモンの影響で、精子が少なくなったり、子宮が未発達になったり、重度になると、女性の体に未発達な男性器が同居したり、男性の体に使い物にならない小さいちんちんが二つ出来たりするわけだけど、その少なかったり、未発達になっている性器を全部正常に機能させる事が、再生医療の登場で可能になったのよ」
「な〜るほど、複数の性器を持って生まれた人が、その全てを使えるようになって、一気に少子高齢化問題の解決ね! 精巣なんて交互に使えば毎日OKだしね」
「そうゆう事よ、生殖能力の有る雌雄同体のバイセクシャルな人たちや、複数性器の人たちが励んでくれる事で、鼠算式にも迫る勢いで人口は増えるわよ」
「でも、その子供も、バイセクシャルや複数性器になるように遺伝子いじったんでしょ?」
「当たり前よ、今までだってそうだけど、人間は服を着る生物よ、銭湯も無くなっている時代だし、誰も気付きも意識もしないわ」
「そうね、政府が不妊の原因を放置出来ていたくらいだものね、隠し続けられるわ」