ss1516 セクシャルマイノリティー
「発展途上国には殆ど居ないけれど、成熟した国にはセクシャルマイノリティーの人たちが多いわね」
「生き方を選べる国に生まれた人は幸せね、それなりに社会が受け入れてくれて、居場所があるものね」
「でも、ちょっと多過ぎない?」
「あなた知らないの? 故意にセクシャルマイノリティーの人たちを産み育てているのよ」
「え? 何を言っているの? どういうこと?」
「カンガルーって、男女産み分けのスペシャリストだっていうことは知っているわね?」
「ええ、知っているわ、有名な事実ね、男女必ず交互に産んでいって、必ず最後は男の子を産んで出産期を終えるのよね、びっくりよね」
「その技術を人間にも移植したのよ、自然に任せていると男が多くなっていってしまうでしょ? 人間は自然の摂理で男を多く産むようになっていて、狩りや戦争をしなくなった成熟した国では、男が死ななくなったので男だらけになってバランスが悪くなったでしょ? それで女性を増やすためにカンガルーの男女産み分け技術を取り入れたんだけど、ちょっと遊び心で…」
「遊び心で?」
「雌雄同体のバイセクシャルな人、生殖器の無い無性人間のアクセクシャルな人、XXXの超レズビアンな人、XYYの超ゲイな人を順番に産める様にしてみたの」
「してみたのって、あんたがやったの!? 人類をどうするつもりよ!!」
「だいじょうぶよ、最後は必ずストレートセクシャルの正常な女の子を産むように設定したわ」
「最後かよ、五人も子供作るかよ!!」