ss1495 隕石 |
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「計算してみたんだが、この隕石群が我が街に落下する」 「なんだって! 確かなのか?」 「ああ、明日の朝だ。でも心配するな、二つを除いて後はゴミのような小さな物ばかりだ、大気に突入した時に一瞬で燃え尽きるだろう。問題の二つも質量はそれほどでもない、ガスが中心の物のようだ、だからこの二つもおおかた大気に突入した時に消えてくれるはずだ」 「明日の朝かよ、なんで今まで判らなかったんだよ、規模はたいした事なくても、あなどれないぞ、小さな破片が幾つか落ちて来ても大きな被害になる事もある」 「そうだな、非常警戒だ、慌てずに近隣の街に避難しよう」 「たいした事なかったな、ちょっと大き目の二つの隕石が燃え尽きた後、その時の大気の乱れの隙間からゴミのような隕石が一つだけ落ちて来ただけだ」 「奇跡的に無傷でふんわりとそのゴミのような隕石を回収出来たんだが、驚いた、高精度の顕微鏡で見たら生物が居る!」 「ああ、知ってる、この街に落ちてくる前から観測で判っていたんだけど、地球≠ニ名付けた隕石だよ」