「タコの変形変身術やカメレオンの色調変身術を人間にも遺伝子レベルで移植してみたわよ、どう？」
「すばらしいわ、あたし素っ裸なのに、水着を着ているみたいなペイント模様は簡単に、そして少し皮膚を変化移動して服を着ているような感じにも魅せられるじゃない！　お腹の皮膚を弛ませればスカートにも魅せられるわ」
「成功ね、あなたのデザインセンスさえ良ければ、もう服を買う必要はないわよ」
「すばらしいわ、冷暖房が利いてない所以外だったら、すっぽんぽんで一生生きていけるわ」
「でも、毛は剃らないとだめね、ちょっとエロいわよ」
「あはは、そうね、体毛だけじゃなくって、頭髪も剃るとオシャレな帽子もいけそうね」
「そうね、頭の皮膚も柔らかくなってるわよ。そうそう、それから偏光機能も付けたから…」
「ずごい！　透明人間にもなれるのね」
「あんた、透明人間のまま間違って車に跳ねられたりしないでね、発見できないから」
「そっ、そっか。死んでもこのままなのね」
「ええ、タコやカメレオンの能力より強力にしてあるからね、血液や骨までも透明になるのよ」
「…、でも、あたしの女性フェロモンの良い匂いで判るでしょ？」
「ええ、死んだら腐って臭いからね」
「…」