ss1487 卒業
「栄転的なものに使う言葉なら良いけど…」
「そうね、卒業≠チて言葉は便利な言葉よね、飛躍の時に使うのはごく一部で、ほとんどがリストラの時に角を立てないように使うわよね」
「あたしたち人間が遂に地球から卒業♀ゥ告を受けたわね、当たり前と言えば当たり前なんだけど…、こんなに地球を汚してしまった責任があるんだけど…」
「あたしたち、宇宙連合の有力プロデューサーに、地球というアイドルグループから追い出される訳だけど、いったい何処へ行けばいいの?」
「その前に、なんか…、宇宙裁判が有るようよ、仲間を積極的に落とし入れて殺したって…」
「動植物の絶滅ね、積極的にって…、まあ結果的にそうかもしれないけど、宇宙で一番のアイドルを目指していただけなのに…」
「そうよね、姉妹グループのクロマニオンズ48も、ホモエレクトロス48も、落とし入れて殺したというよりも、人気がなくなっただけなのに…」
「絶滅したってのがなによりまずいわね」
「あら、あの宇宙連合の有力プロデューサーから宇宙ファックスが届いてるわ、あら、あら! 新しいアイドルグループ結成にあたしたちをまた組み込んでくれるの!!」
「きゃー嬉しい!!」
「具体的に書いてあるわよ、裁判は金でなんとかする、宇宙イルカに進化してキュンキュンしてね、ですって」
「陸上のカバが海に戻ってイルカに進化したって事実があるけど、カバより何万倍もアイドルだわ、イルカは!!」
「宇宙イルカ凄い凄い! プロデューサーさんありがとう!!」