ss1482 合体
「生物の居る星は宇宙広しと言えども、地球だけだと思っていたが…」
「宇宙が膨張している時は深海魚みたいな感覚だったわよね、同属のパートナーに出会えるのが、一生かかって有るのかどうなのかって…」
「宇宙の終わりが近づいて、星たちの距離も近くなって、物質そのものも濃くなって来て、こんなにも宇宙にいろいろな生物が居たとはな…」
「うざったいくらいに生物だらけね、宇宙人もいっぱいだわよ」
「しかし、宇宙の収縮、物質の合体は急速だな、原初的原子プライミーバルアトムに戻る時も近い…」
「あんたどさくさにまぎれてあたしにひっつかないでよ…、えっ!」
「あっ、やばい、俺、お前に吸収されてるじゃん」
「あらまあ、ほんとうだわ、深海魚のチョウチンアンコウみたいね、めったに会えないオスを逃がさないように、血管までも進入させてるわ…」
「あっ、あっちでは異種間で同化が始まってる」
「見て見て、こっちでは異星人どうしで合体してるわよ」
「このまま行くと…、巨大な生物になるのかな」
「嬉しそうに言わないでよ、合体巨大ロボットじゃないのよ」