「この、地球という星はどうだ？」
「世界遺産にですか？　ちょっと候補にするのが遅かったですね」
「世界中を探しても、生物が居る星というのは少ない、じゅうぶん世界遺産になれるんじゃないか？」
「そうだったんですが、人間というウイルス化した生物が、この星を汚しきってしまったのです。もはや世界遺産に値する美しい星ではありません」
「なるほど、遅かったのか…」
「でも、ウイルスを除去すれば、自然にまた美しさを取り戻すと思われます」
「そうだな、自然治癒力が残っているうちに除去しないと、他の星も汚染されてしまうからな」
「はい、この人間というウイルスも進化という変化に加えて、自分の遺伝子を自分で操作出来るようになりましたので、急速に様々なウイルスに変化可能となりましたので、ワクチンが効く今のうちに死滅させねばなりません」
「そうだな」
「世界遺産の候補に入れて、考察する事により、ウイルスを発見出来て良かったですね」
「そうだな」