ss1465 服
「中身は滅びてしまったのね」
「意味の有る電波、通信をキャッチして、一億年もかけて光速に近い宇宙船で飛んで来たのに…」
「地球と呼んでいたらしいわね、この星の中身さんたち」
「せっかくだから、彼らが着ていた服をロボット化してみよう」
「そうね、靴、手袋、帽子もロボット化すればなんとかこの星の人たちの生活が再現出来るでしょう」

「再現出来たね、残ってた映像ビデオどおりに動く様になった」
「さあ、残念だけど帰りましょう」

「中身は滅びてしまったのね」
「一億年もかけて光速に近い宇宙船で飛んで帰って来たのに…」
「地球人さんたちが、入れ違いにあたしたちの星に来ていた様ね、あたしたちが残した映像ビデオどおりに動く、あたしたちの服、靴、手袋、帽子がロボット化されて、あたしたちの星を運用して、生活≠オているわ」
「今頃地球では、このロボットを作った地球人の探検隊が帰星して、ぼくらと同じ様な会話をしているのかも知れないな」
「結局、初の異星人接触は出来なかったわね」