ss1463 じょーだんじゃねえよ
「蝶とか蛾で体が左右で異性なのがたまに産まれるのな」
「おもしろいですね、これ、明確に色や模様の違う左右の羽だけじゃなくて、胴体もちょうど真ん中からオスメスに分かれてるんですね、生殖器も半々です」
「人間でも時々雌雄同体の人が生まれるけど、ちんちんもこーまんももって産まれてくるけど、ハイブリットな融合された感じなのに、蝶とか蛾は左半身、右半身に綺麗に分かれるんだな」
「人間もこうなりたいもんですね」
「う、うん、ううん?」
「男女ともに男性ホルモン、女性ホルモンって持ってて、男でも女らしい部分とか、女でも男らしい部分とか、肉体的にも精神的にもそういうのがあって、色々悩んでる人ってものすごく多いじゃないですか、なんか、左右半々の人間にしたらそんな悩みも無くなるような気がするんです」
「う、うん、ううん?」
「蝶とか蛾のように、左半身、右半身だけに、男女の専用のホルモンが胎児の時に流れる様にすれば良いんですよね、今の医学なら出来ますね」
「う、うん、ううん?」

「左半身が男の子、右半身が女の子と、その逆の左半身が女の子、右半身が男の子を作ってみました」
「作ってみましたって、あのな」
「人間の脳って、左右の脳で分析脳とか、感覚脳とか機能が分かれてますよね、そこが男脳女脳になったわけで、二つのパターンの雌雄同体の子が出来たわけで、どういう思考になるんでしょうね」
「どういう思考になるんでしょうねって、おまえ」
「なんか、いい感じの精神状態ですよ、二つのパターン共にうまい具合にフォローしあっている様です」
「男女差別も、ゲイもホモもレズも…、レイプも…」
「問題解決です!」
「じょーだんじゃねえよ」
「女男です」