ss1462 宇宙人の姿

「人間は神に似せて作られたって言うけど…」
「この宇宙を制覇した宇宙人って、地球人にそっくりなのね、サイズは巨大で…、神サイズだけど、つまりあたしたち地球人が神である宇宙人に〝擬態〟したという事なのかしら」
「強いものに〝擬態〟するという事は、宇宙で生きるのに優位になるからでしょうね、実際、他の宇宙人たちは、サイズはちいさいけれど、〝神〟に似ているあたしたち地球人にびっくりして、侵略をためらったりしているわ」
「〝擬態〟は地球の生物ではけっこう居るわよね、毒を作って維持するのって大変なんだけど、毒蛇にそっくりな毒の無い蛇だとか、毒キノコそっくりな毒の無いキノコだとか、それから、進化じゃないけど、人間どうしでも〝擬態〟をするわ、戦争に負けた日本人なんか、西洋の服を着たり、茶髪にしたりしてるわ」
「でも、大変な事になったわね」
「ええ、この宇宙を制覇した宇宙人の覇権が弱まってきて、二番目の勢力の宇宙人がとって変わりそうよ、今の〝神〟や地球人の姿とは全然違うわよ」
「地球人の強いものに〝擬態〟するという進化が間に合わないわ」
「そうね、でも、今度の二番目の勢力の宇宙人、骨格そのものは今の〝神〟宇宙人に似ているから…」
「そうね、日本人が西洋人に〝擬態〟するような方法が有効だわ」
「整形手術も積極的にしないと、色々な宇宙人が攻めて来るわよ」
「そうね、西洋人に似せた鼻や顎や目に整形手術する事は簡単だったんだけど…」
「今度の宇宙人ときたら…、爬虫類系ね」
「慣れれば綺麗とか、かっこいいとか思うようになるかしら?」
「それより死活問題よ」