「アポトーシスが他者を生かす事は証明済みだが、この数値は…」
「異常に高いですね、ここ最近の地球人の自殺の数…」
「アポトーシスと言うと手の生成が有名だが、指と指の間の細胞が自ら死を選択する事により、指が離れて完成する訳だが、目の角膜の生成においても、脳の窪み、皺の生成においても細胞の自殺が大きく作用している。というか、全ての臓器の生成、全ての神経、血管、骨の生成、維持に細胞の自殺は不可欠なのだが、この数値は…」
「この日本のアニメというものが拍車をかけているんじゃないかしら?」
「かも知れないな、地球全土にアポトーシスアニメが散布されている。ゴムの様に伸びる体の主人公が自己犠牲をテーマに、戦闘時のアガペーの愛を、無償の愛を説いたりしているが、リアル戦争時代にヒントを得たものだろうか、人間魚雷とか、特攻とかに、自ら誇りの為に家族友人国家の為に志願する…、実際にその行為の時、様々な究極の幸福ホルモンが分泌される事もある…、また、そういう行為を見た時、究極の感動をする様に人間はプログラムされている…、しかしそういう描写がどういう影響を戦時国の子供に与えると思っているのだろうか…」
「人工比率で16歳以下の子供の数が一番少ないのが、この自己犠牲、自死アニメ量産国である老人大国日本なのだそうですが、それがヒットする時代と国という事は、自然の摂理で消え行く時が来た国という事なのでしょうけど、他の国にも輸出して巻き込むというのは許せませんね」
「そういう事だ、アポトーシスというのは速やかにタイミングよく密かに他の為にするものなのだ、他を巻き込んで死ぬのは、癌細胞と認識せねばなるまい」
「あ、でもこんなのも」
「発展途上国向けに、根性アニメか、養成ギブス、魔球…」
「ピンポイント癌攻撃、止めますか?」
「いや、よく見てみろこのアニメ、日本の車や電化製品の宣伝をアニメの背景や前面にはっきりと出していやがる」
「あからさま過ぎますね、自分の事しか考えていません。自分の事しか考えていません。アガペーの愛でも、無償の愛でもなんでも無いですね」
「悪あがきする癌は消せ!」
「ちょうど良い位置に北朝鮮の衛星が来ました」
「反射衛星砲発射!」
なんてね。ならないと良いね。マクロファージポリス宇宙人さんの会話でした。