ss1450 染色体の数
「染色体の数が違っても子供が作れるのね」
「そうだな、ダウン症やクラインフェルター症候群などの染色体が多かったり少なかったり一、二本異常だったりしても子供が作れるそうだ」
「けっこう設計図の遺伝子染色体もアバウトに出来ているのね」
「普通人間の染色体は46本だけど…」
「あたしたちの染色体数100以上よね」
「うん、肺魚が浮き袋を肺に変える時、爆発的に染色体数が増えたそうだが、それと同じ事が今のぼくら元地球人に起きているようだ」
「ええ、その様ね、あたしたち宇宙に出て、紫外線を含む様々な宇宙線にさらされる様になったけど、あたしたち宇宙で産まれた人間はもう全然宇宙線に強くなったわ」
「うん、超軽い簡単な宇宙服で宇宙空間で作業も出来る様になった」
「それで染色体数が100以上になった訳だけど、そうなったばかりだからまだ地球人と子供が作れるのよね」
「うん、今のうちだよ、不要な染色体は淘汰されたり眠ったりするし、活動している新しい染色体がもっと宇宙生活に適応して行ったら、もう地球人とは子供を作れない、別の種になってしまう」
「でも、わざわざ地球人と結婚する人なんて居ないでしょ」
「宇宙時代の今、やつらはださいよな、うざいから消しちゃおうか」
「何かとあたしたちを地球から命令口調で使おうとしていて、むかつくものね」