ss1446 つむじ
「あたしたち地球人の頭髪のつむじって、右巻き左巻きがだいたい半々くらいで、二つ出来る人もけっこう居るのね」
「毛の生え方で偶然方向と位置と数が決まるようだけど…、来たわよ、つむじ宇宙人」
「はい、つむじ宇宙人です」
「あっ、ごめんなさい、でも、どうしてそんなに…、頭髪だけでも小さなつむじが無数に有るんですか?」
「地球では服を着ているけれど、体毛のつむじも合わせると一万個くらいのつむじが有るよ、そしてそのつむじ全てからつむじ風を起こすんだ」
「なんですって、つむじ風を起こせるの!」
「うん、体温と気温の差を利用して、意思で毛を動かして方向や強さなど複雑で微妙で様々な操作が出来るんだ、ほらっ」
「きゃっ、テッシュが紙飛行機の様に飛び回りだしたわ!」
「もっと重い物だって、全身のつむじを使えば出来るんだよ、リモコンなんて要らないんだ、日常の生活はこのつむじによるつむじ風の操作で済んでしまうんだよ」
「まあ、超能力みたい、素敵!」
「ほら、こんな事も、   水玉模様とシマシマパンツだね」
「ス、スカート捲りにつむじ風を使わないで下さい!」
「エッチー!」