ss1439 恥ずかしい事
「哺乳類は横隔膜を簡易的に発達させて、隕石が落ちた地球の薄い酸素の中でなんとか生き延びた」
「恐竜の子孫の鳥なんか、もっと効率の良い、肺を補助する呼吸器官を新たに生成発達させて、究極の酸素収集能力で生き延びたわ」
「そうなのよね、体の構造面では常に哺乳類は恐竜類に遅れをとっているわ、かろうじてたまたま脳の発達により繁栄している特殊進化したあたしたち人間が居るというだけですものね」
「人間の皮膚なんか退化していると言ってもいいわ、そのかわり汗腺が発達したけれどもね、でも、皮膚の究極の進化である羽毛には遠く及ばないわ」
「そうなのよね、どうして恐竜類は常に最先端の進化が可能なのかしら? このまま進化を続けてゆくとどうなるのかしら?」
「って、判ってるじゃない、宇宙人のほとんどが恐竜類系じゃない、エイリアンの定番よ」
「そうなのよね、地球に隕石が落ちて当時の主流の恐竜類が絶滅した隙に哺乳類が進出したけど、そろそろ再び恐竜類に天下を託す時が来たのかもね」
「これが地球人ですなんて哺乳類系のあたしたちを他の宇宙人に紹介できないものね」
「そんな恥ずかしい事できるわけないじゃない」