ss1429 リンネ
「細菌は生物だけど、自立して活動出来ないウイルスはなんなんだろう」
「生物の元という考え方がある、それと進化の要因。」
「彗星にはウイルスが居て、宇宙中に生命の種を撒き、再び現れて進化を即すというやつだな」
「進化と淘汰絶滅を操作している様にも見える、要所要所の星に高等生物を誕生させている感じだ」
「我々は人間から進化した究極の生物のようだが…」
「そうだな、肉体的にも、精神的にも究極の進化を遂げて、もう進化の余地がない、進化を即すウイルスにも感染しなくなって、進化が止まってしまった」
「我々の能力を持ってすれば、簡単にあらゆるウイルスを作る事が出来る」
「それをまた、今度は我々が彗星に仕込む事にするか」
「そうだな、宇宙中に、我々〝神〟という存在を増やしてゆこう」
「これは…、どうなんだろう? 鶏が先か、卵か先かという事ではないのか?」
「そうだな、我々〝神〟は鶏なのだろうか? それとも卵なのだろうか?」
「前の宇宙から、収縮・ビックバンを生き抜いて来たのは、ウイルスだったのだろうか? それとも我々〝神〟だったのだろうか? どちらも偶然には生成されない存在だ」
「そうだな、単純なものが時間も空間も粒子も無い宇宙の再生で生き残れるとは限らない、高等な構造の我々〝神〟が英知を凝らして毎回の宇宙の再生で生き残って来た可能性も高い」
「我々〝神〟が産まれたという事は、そろそろ宇宙の終わりなのだろうか?」
「そうかもな」