ss1424 エレキ
「人間の体は電気で、電気信号で動いているのね」
「そうだよ、ロボットと同じさ」
「人間のこころも電気の反応なのね」
「そうだよ、ロボットと同じさ、なんか不満そうだね」
「だって…」
「しょうがないじゃないか、事実なんだから」
「だって…」
「有機物でできてるか、無機物でできてるかの違いだけで、今の技術なら人間の心、魂も人工頭脳に移植できるようになった」
「眠らなくてもよくなったのね」
「電源スイッチを切る事はできるよ」
「食べなくてもよくなったのね」
「充電するだけだ、しかも自動自家充電でなんの操作もいらない、なんか不満そうだね」
「だって…」
「電量・電圧の変化だけで人間の生体の心や体が動く、ロボットとまったく同じだ、その電気の入り切りが簡単かどうかの差でしかないんだよ」
「もっと崇高で神秘な筈なのに」
「もう、めんどくさいやつだな、きみのその不満部分の電気信号を変えさせてもらうよ、生体だろうがロボットだろうが同じで簡単にいじれるんだ、電気なんだから」
「あっやめて!」

「人間の体は電気で、電気信号で動いているのね」
「そうだよ、ロボットと同じさ」
「人間のこころも電気の反応なのね」
「そうだよ、ロボットと同じさ、なんか問題ある?」
「あるわけないじゃない、事実なんだから、なんかちょっと、なんでかわからないけど、確認してみたくなっただけよ」