「甲殻類タイプの宇宙人ね」
「弱っちかったな、地球との宇宙戦争で負けてやんの」
「宇宙人ってインベーダーってイメージあるけど、あたしら地球人がインベーダーになっちゃったわね」
「エビというか、オキアミに似ている宇宙人だな」
「調べてみたけど、食べられるわよ、味もなかなかだったわ」
「そうか、奴隷というより、食料だなこいつらは、鉄格子の牢屋にでもぶち込んでおこう」
「あら、脱走? 鉄格子の牢屋から一匹も居なくなってるわよ」
「ほんとだ、あれ、おびただしい脱皮の跡だ、餌がわからなくて与えてなかったのに脱皮してたんだ」
「脱皮したら大きくなるからよけい脱走できなくなるはずなのに…」
「もしかして地球の南極オキアミと同じなんではないかな?」
「南極オキアミ?」
「うん、餌が少なくなると、脱皮する毎に一回り小さくなっていくんだ」
「まあ、そうやって小さくなって鉄格子を抜けてだっそうして行ったのね」
「今度からは小さくなる前に食べちゃわないとな」
「そうね」
「でも、小エビをがーって食べるのも良いかも」
「そうね、でも、彼らは脱皮でどこまで小さくなれるのかしら」
「難局に強いやつらだな」
「難局オキアミね」