「人間には模様が無い」
「そうね、白・黒・黄色なだけで、楽しくないわ」
「う、うん、楽しいかどうかは別として、これから宇宙に出て宇宙人の仲間入りする時、ちょっと恥ずかしいよな、カラフルでかっこいい模様の宇宙人多いからな」
「そうよ、なんとかしなければいけないわ」
「トラやシマウマは草木の中で身を隠すのに適した縞々模様で、ヒョウやチーターも草原で良い具合の模様になっている」
「あたしパンダの模様が良いわ」
「あれは…、森の中で妙に目立つぞ」
「森で数少ない仲間と出会うのに良いんじゃない」
「あ、なるほどなそういう進化をしたのかな」
「でもやっぱりあたし、アムラーだから文字とかマークにしたいわ」
「宇宙人に、なんて書いてあるのかわからないだろ」
「外人が漢字やひらがなをアート扱いしてくれるじゃない」
「あ、そうだな地球の文化そのもので良いのかもな」
「あたし自分で考えたマークを体の模様にするわ」
「そうかわかった、じゃそれでタトゥー遺伝子を組み込むぞ」
「なんか宇宙人たち、あたしを見てざわめいてるわね、このマークそんなにかっこいいかしらん」
「宇宙辞書で調べてみたんだが、そのマーク、家畜って意味らしいよ」
「やだー!!」