ss1413 慎重に婚約者を選ぼう
「娘が父親の体臭を嫌うのは本当の親子である事を示している」
「よく言うわね、遺伝子が近い人間を婚約者として避けるようになってるって」
「どうだい? 俺の体臭は」
「パパのは…、好きよ」
「えっ!」
「ママ、浮気してあたしを産んだのかしら」
「そ、そんなはずは」
「もしかして、あまりにもパパとママの遺伝子が離れていたかしら」
「なるほど、そうかも知れないな、ママはカタツムリ星人だったし、俺はナメックジ星人だからな、かろうじて結婚できる星どうしだからな」
「じゃ、ママがあいそつかして居なくなった今、あたしがパパのお嫁さんになれるのね」
「なにを言ってるんだ、おまえがちっちゃいころよく言ってくれて嬉しかったけど、奇形児とか産まれる可能性がまだまだ高いんだぞ」
「進化が一気に進む可能性だってあるのよ、立った地球人みたいに」
「あいつら嫌いだよ、俺らを見ると塩をかけたがる、ちっちゃくなるのを楽しみやがって」
「やつらをこらしめるためにも強い子を作りましょう」
「う、う〜ん」