「星占いや星座占いほどいい加減なものはないな」
「そうかしら」
「だって、長らく九つの惑星でやってたのに、今は公式に八つの惑星だぜ、星座だって国によっては正常に見れないのだってあるし、太陽系も移動してるから、たった数万年で星座の形は変わってしまう」
「う〜ん、そうね、頑なにいまだに九つの惑星で星占いはやってるわね」
「うん、冥王星まで入れると冥王星より大きな惑星とか見付かっちゃってるから一気に何百とか何千の惑星の数になっちゃう」
「何百とか何千とおりの星の元に産まれた人を設定して、星占いしたら確かに大変ね、名前も決まってないし」
「準惑星の冥王星を惑星の規格に沿うように改造するしかないな、それから太陽系の移動も、遠く何光年も離れた星も動かないように固定して、星座も維持しよう」
「そうよ、天空は地球から見た時に常に一定じゃなきゃだめだわ、地球を中心に考えるのよ」
「結局そんな事は無理だったな」
「あたりまえよ」
「地球を覆う巨大なドームを作ってそれをプラネタリウムにして、不変の天空を作るっていうのはどうだい?」
「まがいものはだめよ、第一それも不可能でしょ?」
「うん」
「おまえ星にしてやろうか」
「人は死ぬと星になるんだよね、その星は自分の意思で軌道とか変えられるのかな?」