ss1411 視線恐怖症
「先生僕、視線に恐怖を感じるんだ」
「あら、あなたシャイなのね、対人恐怖症かしら?」
「違うよ、シャイでも対人恐怖症でもないよ、でも、死ぬほどの恐怖を感じるんだ」
「誰に対してもかしら?」
「先生、あなたにだよ」
「え? あたしは最新型の家庭教師アンドロイドですよ、さあ、ばかな事言ってないで勉強しますよ」
「前の機能が少ない旧型の先生が良かったな」
「まあ、なんて事言うの、せっかくあなたの親が高い月謝を払ってあたしを雇ったのに、それにあんな旧型のアンドロイドとあたしを比べないでほしいわ、もう、ぶっちぎれたわ」
「あ、やめて、おしおきは勉強で間違えた時だけでしょ、いや、その、そもそもその、おしおき機能ってなんだよ」
「体罰は教育に効果があるという研究結果が出て以来、最新型のアンドロイドから公式に認められ、組み込まれたのよ、あなたのためなのよ、体罰は」
「やだっ」
「目からビームッ!」
「ぎゃーっ!」
「目からビームッ!」
「ぎゃーっ!」
「目からビームッ!」
「ぎゃーっ!」
「目からビームッ!」
「ぎゃーっ!」