ss1408 犬のおまわりさん
「東京都知事が辞めたな、強くて人気だったのに」
「総理を目指してるようだな」
「郵政民営化の時の総理も人気だった」
「でも、強い支配者、独裁者を望むという国民性はいただけないな」
「うん、他力本願、重要な事は自分では決めたくないという卑怯な国民性だ」
「他の国は市民運動で積極的に色々な事象に取り組み、政府に問題解決を叩き付けたり、市民レベルの問題は自己解決したりしているのに、なんでこの国の国民はおとなしいんだろう、なんで強い指導者任せにしたいんだろう、なんで市民レベルの問題でも政府に持っていこうとするんだろう」
「そうだな、学校のいじめや、企業のパワハラ・セクハラまで国に判断基準を決めてくれというのはどういう事なんだ!?」
「日本の大企業は他の国の大企業と違い、どんなに赤字が膨らんでも決して倒産する事は無い、国全体で守ってしまう」
「むちゃくちゃだな、それをまた国民は良しとしてしまう。この国は絶対に資本主義国ではないな」
「で、宇宙人攻めて来ましたね」
「来ましたね」
「二種類の宇宙人ですね、猫タイプと犬タイプ…、宇宙の二大勢力で、地球は分割統治するそうだ、今、勢いがあるのは犬タイプの宇宙人のようだが…」
「どっちの宇宙人に支配されたいかは我々地球人が、地球のそれぞれの国が決めて良いそうだ」
「我が国以外はみんな自由奔放な猫タイプのほうを選んだな」
「なさけない」