「しっかしキリスト教徒の人たちもイスラム教徒の人たちも全然関係ないケルト人のハロウィンをやるってのはどういう事だ?」
「そうね、でもかれらの文化の中に日本と同じようなお盆というものがないから、代用で取り入れたんじゃない?」
「かもな、ハロウィンはお盆の行事だからな、死者が霊、おばけになって帰ってくる日だ、暴れないようにお菓子をあげないといけない」
「そういうものに飢えてるんだったら、あたしたちのお盆も広告代理店で企画して高く売り込めるんじゃない?」
「そうだな、カボチャなんかに負けないアイテムもいっぱい有るしな」
「キュウリの馬にナスの牛に灯篭流し…、全然負けてないわ、後はちょっと見劣りする盆衣の仮装と和菓子の振る舞いをもっと充実させるだけよ」
「そうだな、我々のお盆もちょっと工夫するだけで超素敵なイベントとして海外に売れる」
「ちっ、ライバルが現れるとはな」
「異星人ね、仮装も何もないわ、そのまま行けるじゃない、かれらがイベント会場にそのまま行くだけで大うけよ」
「彼らの不思議なお菓子もだんとつの人気だ」
「ここまで準備したのに…、間違ったって言って異星人を銃で撃ちたい気分ね」
「…」