「プチ整形は親の承諾さえあれば子供でも可能なのよね」
「ええそうよ、最近のプチ整形手術は進化しているわよ、ちょっとしたら戻ってしまうとか、大人になるまでに戻ってしまうとかじゃなくて本格的なものよ、でも、プチ整形の域を脱してはいないわよ」
「そうなのよね、あたしらの子供の頃には無かった技術でうらやましいけど、自分の子供が綺麗で可愛いくなれるなら積極的に勧めたいわ」
「このプチ整形はもちろん大人にも有効だけど、子供にこそ最大の恩恵を得られるのよ、成長過程に行うからこそのものでもあるわ」
「細胞誘導とか、破骨細胞を人工的に活性化させるとか、体毛の消去や活性化とか、なんかよく解らないけど、なんか怖いけど、顔全体、体全体に行う訳じゃないから安心ね」
「まあ、顔だけじゃなくて体のプチ整形もあるのね」
「あたりまえよ、元々整形手術は戦争などで傷付いた体を正常に見えるようにする技術だったからね」
「とにかく成長過程の子供に行う場合、自然に無理なく綺麗に成功するという事なのね、それだけで十分よ」
「あら、可愛いわんちゃん」
「ええ、うちの子よ、あたしが子供のころ飼っていた犬にそっくりにしたわ」
「に、した?」
「プチ整形を何度も何度もちょっとづつ、医者も元がなんだったったか判らないくらい何度もやったわ」
「ところであんた、自分の子供が居たわよね」
「居たわ、でもどうしても愛せなくて…」