ss1379 うっそ〜やっだ〜
「わたしが実験して成功させました」
「ちみ、また何を馬鹿な事言っているのだね、もう騙されないぞ」
「わたしはそう確信しています。そう捉えて欲しいのです」
「あいまいな言動はやめたまえ、何処にそんな証拠が在るんだね?」
「わたしはそう確信しています。」
「ちみの空想にはついていけないよ、具体的に示してほしいんだよ」
「わたしの論文を読んでいただければ納得するはずです。ほら、有名な共同研究者の名前も連ねてあるでしょ?」
「そんな手法は誰でもやっている事で、研究費欲しさにただ会った事があるというだけで名前を利用しているだけだろう? 報道の方にも落ち度がった事は認めるが、いいかげん嘘だった事を認めたまえ」
「本当ですってば、本当に宇宙≠フ中に生命溢れる星があるのです。わたしは地球≠ニ命名しました」
「丸底フラスコに詰め込んだ宇宙というのは知っているが、絶対にそんなものは実験で発生させる事など出来ないんだよ、第一ちみは宇宙を持っていないだろう?」
「わたしのアパートに在ります。訳有あって見せられませんが…」
「もういい、安アパートに住んでいる事を知っているぞ、そんなとこに宇宙を維持する高価な設備を置ける訳ないだろう」
「奇跡の地球は在るのです」
「妄想だっちゅうの」