ss1375 キメラに決めろ! |
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「母親のお腹の中で胎児は進化の歴史を経験する」 「単細胞生物から魚に、そして両生類、爬虫類を経て哺乳類の人間になる」 「分化の制御技術が発達して人間になる前の形に固定して成長させる事も出来る様になって、本来人間になる筈の子を魚や両生類として産む事も可能になっている」 「人間だけじゃないわ、胎児の時に進化の歴史を辿るのは」 「そうだな、鳥だってそうだ。鳥は人間と最後の方で少し違ってて、爬虫類の次に爬虫類から進化した恐竜類になり、鳥になる。だから鳥の胎児からは恐竜を作る事も可能な訳だ」 「今生きている様々な生物の胎児から、様々な絶滅した生物を甦らせられる様になったのね」 「科学は閃きと応用だよ」 「ええ、ただ絶滅した生物を甦らせるだけじゃ面白くないし、実用的じゃないと言うか為にならないと言うかだったけど…」 「君の体はまさに実用的だね、下半身を魚にしてもらって生まれて来たんだね、分化の制御技術は部分箇所も指定出来るまでに高まっているからね」 「そうよ、人魚姫の映画にも出た事があるのよ、でも、水泳でオリンピックに出たかったんだけど…」 「そりゃ反則でしょ」