ss1374 アーシュラマー
「アラハンの修行に来ますた」
「来ますた」
「すたすた」
「アラハンの修行は今までとは違うよ〜 ちみたち〜」
「はあ、ぼくたちアラハンからボサター、最終的にはニルグアーナを目指してるんですが」
「うんうん、アートマンはみ〜んなそうだよ」
「今までとはどう違うんですか?」
「科学の力を最大限に使うのさ、ちみたちは選別されて勝ち残って来たと勘違いしているからね」
「科学ですか?」
「今までの修行は一クラス様々な個性のアートマンに対して一様な修行を行っていた。だからいろいろな分野でいろいろな優劣が出ていただろう? これからは血液検査でストレスの度合いを綿密に記録してみんな同等のストレスに調整してゆく」
「つまり、今までは体格差、能力差にかかわらず同量の食事や運動をさせていたのに血液検査で得た詳細なデータを元に個々人の食事量や運動量、そして精神活動においても平等≠ノなるように調整していくという事でしょうか?」
「さすが優秀な思考だね、そうよそういう事なのよ、全てにおいて完全に平等≠フストレス量でちみたちはライバルに抜きん出てアラハンになれるかな? さあ始めましょう」
「平等≠フ中での個性≠フ探求ほど難しいものはありませんね」
「そうよ」
「同調の難しさ、重要さの探求ですね」
「そうよ、ちみたちにこの宇宙の全てがかかっているのよ」

 新たに心筋細胞となられたみなさんの会話でした。