ss1366 英雄色を好む
「民族の大移動が完了したようだな」
「そうね、日本の時代は終わって、韓国、中国の時代に完全に移行したわ」
「近世ではローマ帝国が崩壊した後、ヨーロッパの各地を回った後、アメリカに大移動したのにな」
「あたしたちホモサピエンスの中に巧妙に入り込んで、あたしたちホモサピエンスを支配操作し続けているクロマニヨン人の仕業ね」
「クロマニヨン人だけじゃない、絶滅されたとされている異種人類は無数に我々の中に潜んで居る。我々ホモサピエンスの黒人白人有色人は実際のところ種に分かれている訳ではなく、一種で生殖の互換性があるが、クロマニヨン人を始めとする異種人類とは生殖の互換性は無い。それなのに全然我々に気付かれずに入り込み、我々ホモサピエンスを支配操作し続けている」
「彼ら優性民族の大移動により、その国の繁栄衰退が支配されてしまうのね」
「やつらを排除出来ないし、排除したら我々劣性民族は原始生活に逆戻りだ」
「なんとか主導権を獲れないものかしら」
「無駄な事は考えるな、我々より優れた人種なんだからな、そんな事より、再び日本に移動して来てもらう努力をした方が現実的だ」
「なによ、じろじろ見ないで」
「どうやら美人を求めて彼ら… 我々より50gも脳が巨大なクロマニヨン人は移動しているようだ」
「彼らの好みが変わったから、もっと魅力的になれって?」
「うん」