「そろそろ日本の人口は一億を切るそうだ」
「実感無いわね、都会に住んで居るせいだけじゃなく、そんな実感はぜんぜん無いわ、日本人多すぎよ」
「だよな、実際のところ国家に自分の事を登録している人間ばかりが日本人じゃない」
「あたしたちの事ね、未婚の親から生まれて、出生届も出されなくて、学校にも行かず、いつのまにか大人になってこうして飲食店で普通に働いてアパートも借りられて生活しているものね」
「職場の仲間…、北朝鮮は勿論、韓国、中国、フィリピン…、密入国して来て何十年もなんの捜査にも引っかからずに普通に流暢な日本語で日本人として生活している」
「国家管理、住民管理のしっかりしていると言われている日本でもこんなにいいかげんなんだから、他の国なんてもっと国家に未登録な人がその国の国民として自由に生活している筈よ」
「だよな…」
「そうよね…」
「だよな…」
「そうよね…」
「でも、彼らには気付いて欲しい気もするんだが…」
「そうよね…、彼らは人間じゃないもの」
「いや、それは言い過ぎだ、人間だよ、しかも地球人だ」
「フリーメーソンよりたちが悪いわ、頭が良すぎて巧妙にホモサピエンスを支配しているわ」
「ああ、彼らクロマニヨン人は我々より50gも脳が大きいからな」
「実際には彼らが地球上の全ての文明文化を築いたんじゃないの?」
「そうかもな…」