ss1352 インベーダー
「あ、どうも地球を侵略しに来た宇宙人です」
「はい、どうも、今みんな忙しいので極東のちっちゃい島国の地球人です。ごめんなさい。」
「地球の代表じゃないのね」
「あなたたち他の星を植民地にするの初めてでしょ?」
「ぎくっ」
「良い地球の支配の仕方教えますぜ」
「お、おおう」
「力で抑え込むだけじゃそのうち反発を招いてまた戦いになっちゃうんだよ」
「そ、そうだな」
「ぼくらはとなりの国を支配する時、同化という事をやって三十年間も大きな反発も無く支配を続けられたんだ。他の大国と争わなければ今も続いていた筈さ」
「同化?」
「最初は反発もあったけど、相手の文明文化を無き物として、相手を自分達の文明文化の中に入れて同等の国民にしてしまうっていう方法さ。帰化という便利な言葉もある。言語だけじゃなく地位も名誉もね、もう少しのところで完全同化だったんだよ」
「なるほど、でもちょっとあんたの居る極東のちっちゃい島国の地球人の芸能テレビとか見たけど、今は逆に隣の国に同化侵略されてない?」
「ぎくっ」
「あぶないあぶない、だまされないぞ、侵略支配後に知らぬ間に逆同化させられたら大変だ」
「ちっ、どうか≠謔しくおねがいしますって落ちで終わりたかったんだけどな」
「どうか≠オてるぞ」
「やられた」