ss1348 アンドロイド
「アンドロイドが機械を操作しているわね」
「機械が機械を操作する。機械が機械を作るって珍しい事じゃないわ。昔からの事じゃない」
「まあ、そうだけど、なんか…」
「そうね、これほど高度なアンドロイドになると、自分で自分以上の能力のアンドロイドを設計して作ってしまう事も可能だわ」
「自分の子供を自分の思うように、優秀なアンドロイドにさせる事が出来ちゃうのね、しかも配偶者は不要で何体でも生産出来る」
「負けちゃいられないわよ、あたしたち有機体もクローン技術やキメラ技術や再生医療技術を駆使して最高の子供を作りましょう」
「そうね、頑張りましょう」

「うそっ! アンドロイドが作った究極の子供と、あたしたち有機体が作った究極の子供… そっくりじゃない!!!!」
「機能を突き詰めて行くと同じになってしまうのね…」
「あたしたちの作ったこの子供は人間≠チて名前にしましょう。そして地球という野蛮な星に移して観察しましょう」
「そうね、アンドロイドのほうの究極の子供は神様≠チて名前にするようよ、死なないんですってよ。それにしてもそっくりね」
「アンドロイドの作ったゼウスって子、うちらの人間の女の子に手出して…、あ、ハーフが生まれた!」
「究極の者どうしは互換性があるのね…、ハーフは英雄≠チて名前にしましょう。」