ss1342 かわいい娘には旅をさせるな
「出品作合わせると十万アクセス超えるのね」
「でもまあ大半がグーグルやヤフーが放しているクローラとかいうロボットによるものでしょ?」
「だろうな、しかし凄い検索能力だ。これを使わない手はないだろ?」
「そうね、この情報収集ロボットを実体化して事故中の原子力発電所の内部を調べて来てもらいましょう」
「うむ、事態が更新されてたり変化していたりすると敏感に反応して、どう変わったか調べ上げてくれて、分析までしてくれるはずだ」
「って、ロボット大国とか威張っててなんですぐそういうのを作らないのよ」
「いろいろ外見にも凝らないといけないだろ? そういうところに時間がかかっているんだよ」


「情報収集ロボット出来たぞ」
「…」
「わざわざ人型にする必要があるのかって? 日本で言うロボットとは人型なんだよ」
「…」
「なんでかわいい少女タイプなのかって? 基本だろ」
「…」
「よしっ出動だ!」
「…」
「え? なんで危険なところには行かせないのかって? こんなかわいい娘を爆発しそうな所や錆び付く海水に浸してなんかなるもんか!」
「…、…、…」